「食費は月2千円」「貯金は残り5万円」。
新型コロナウイルスの感染拡大で県内在住の外国人留学生が苦境に陥っている。生活費を得るアルバイトができなくなったが、国際便の欠航で帰国もできない。行政は県民生活への対応に追われ、外国人の支援に手が回っていない。
「助けてほしい」。留学生らは窮状を訴える。 (社会部・徐潮)

来沖4年目で3月に那覇市内の専門学校を卒業し、就労ビザ取得を目指して就職活動をしているネパール出身のピャクレル・ビノドさん(31)。県内ホテルで2年半アルバイトしてきた。ホテル業界への就職を目標に会社説明会に参加し、求人企業に履歴書を出すなどしたが「3月以降、企業から面接の連絡が来なくなった。会社説明会もない」

4月上旬にハローワークへ相談に行ったが「今、コロナの影響でどこも仕事がないから、しばらく待って」と言われたという。

アルバイトも「客が来ないから休んで」と上司に告げられ、1カ月以上シフトに入れない状況が続いている。
節約もしているが「貯金は5万円しかない。あと1カ月ぎりぎり生活できるかどうかだ。その後どうなるのかが一番心配。助けてほしい」とたどたどしい日本語で不安を口にした。

それでも日本のホテルサービスを学びたいと話す。
「実務経験を積み、日本の素晴らしい接客サービスを将来持ち帰って母国を発展させたい」。ビザ期限の9月末まで就活を頑張るという。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/564035
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続きます