3Dプリンターでフェースシールド自作 小学生が寄付
2020年4月22日 15時30分

新型コロナウイルスの感染拡大で医療現場の備品が不足するなか、
小学生の男児が3Dプリンターを使って、医師らが飛沫(ひまつ)を
防ぐために使う「フェースシールド」を作っている。
「病気を治してくれる人たちを手助けしたい」との思いを込め、病院や保健所に寄付している。

東京都港区の小学6年生、清水雄基(ゆうき)さん(11)は今月、
母の直美さん(42)から、自分が通う歯科医院「BLANCHE(ブランシェ)」で
フェースシールドが足りていないことを聞いた。
1カ月前に注文した品が届かないほどだった。

「人が困っている時に、何もできないのはいやだ」。
学校が休校になったのを機に、親が買ってくれた3Dプリンターで
手作りすることを思いついた。図工が好きで、絵を描くのもアクセサリー作りも得意。
直美さんの友人が、3Dプリンターでフェースシールドを作っていたこともきっかけだった。

まず、英語の設計図をネットからダウンロードし、
3Dプリンターで出力。樹脂製のフレームができあがるまでの間に、
顔を覆うシールド部分に使うプラスチック板をはさみで切り、
フレームに取り付けて完成させる。
高校1年生の兄・一喜(かずき)さん(15)が英語を翻訳し、
小学4年の妹・美緒奈(みおな)さん(9)も手伝ってくれた。

苦労したのはシールド部分の材料選びだった。下敷きや
クリアファイルなどで試作を重ねた末、息で曇らず
折り目もつかないプラスチック板にたどり着いた。

朝ごはんと歯磨きをすませると、3Dプリンターの印刷ボタンを押す毎日だ。
届け先には、鉛筆で1枚1枚手書きした手紙も添える。
プリンターの機械音は、読書や宿題をする時のBGMになっている。
(続きは有料ソース)
自作したフェースシールドを院長に渡す雄基さん
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20200422001158_comm.jpg

https://www.asahi.com/articles/ASN4Q3S3YN4JUTIL02Z.html