https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200310-00166615/

無症状の感染者は多くない
 その死亡率を、WHO(世界保健機関)は先日、3.4%に引き上げた。

 なぜなのか疑問に思っていたのだが、その理由について、感染症研究で著名な国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファーシ博士が先日、米議会で、こう明かしていた。

「WHO側と話したのだが、考えられていたほど無症状の感染例が多くないということだ。だから、彼らは死亡率を引き上げたのだと思う」

検査した約10%が陽性
 また、ファーシ博士は、トランプ政権が検査キットを検査機関に行き渡らせていないため、ウイルス検査が進んでいない現状にフラストレーションを感じていた。

「どうしていいかわからない。十分な検査をして分子(感染者数)がわかったら、困ったことになるだろう」

 アメリカでも、日本同様、検査件数が少ないことが問題なのだ。

 米誌「アトランティック」の3月6日(米国時間)の報告によると、アメリカでの検査件数は1895件で、その約10%が陽性だったという。