アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国としてワクチンの開発やマスクの購入、企業の支援に当たるため、議会下院は、83億ドル(日本円で9000億円)規模の緊急予算を盛り込んだ法案を可決しました。




アメリカでは新型コロナウイルスの感染の拡大防止に向け、議会下院が4日、緊急の予算措置を実行するための法案を賛成多数で可決しました。

法案では、緊急予算は83億ドル(日本円で9000億円)規模で、ワクチンと治療薬の開発やマスクの購入、それに経営に影響を受けた中小企業の支援などに充てるとしています。

緊急の予算措置をめぐっては、トランプ大統領が先月、今回可決された法案の額より60億ドル近く低い25億ドルを盛り込む案を議会に通知しましたが、下院の主導権を握る野党・民主党は不十分だと批判し、3倍以上に増額したということです。

法案は、近く議会上院で可決されたあと、トランプ大統領の署名を経て成立する見通しで、国として対策を急ぐことにしています。

2020年3月5日 11時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200305/k10012314691000.html