https://www.bbc.com/japanese/46840041

2020年の東京五輪・パラリンピック招致を巡り、仏検察当局が日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)について
贈賄容疑の捜査を正式に開始したことが明らかになった。仏検察当局が11日、明らかにした。

仏検察当局は2016年春、日本の招致委員会が国際オリンピック委員会(IOC)委員だったラミン・ディアク国際陸上競技連盟(IAAF)
前会長の息子に2800万シンガポールドル(約2億2000万円)を支払ったとされる疑惑を捜査していると明らかにしていた。
竹田会長は、五輪招致委の理事長だった。

複数の通信社と仏紙ル・モンドは11日、検察当局の話として、パリの予審判事が昨年12月の時点で竹田会長に対する
「予審手続き」を開始していたと伝えた。フランスの法律で予審手続き開始とは、正式な刑事捜査の開始を意味する。

竹田会長は日本メディアに対して、これは正式起訴ではなく、新事実は何もなく、事態は何も変わっていないと説明。
12月の時点で仏当局の捜査に協力し、問題行為は何もなかったと聴取に答えたという。

一方で、IOC倫理委員会は11日、報道を受けて「状況を注視し続ける」とコメントした。