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サッカーワールドカップのアジア予選で、北朝鮮と韓国がピョンヤンで初めて
対戦しました。今回の試合サッカーをめぐっては、韓国の取材陣の現地入りが
認められず、試合が生中継されないなど、厳しい南北関係を反映したとの受け
止めも出ています。

ワールドカップカタール大会アジア2次予選で、15日、北朝鮮と韓国がピョン
ヤンにある「キム・イルソンスタジアム」で対戦しました。

韓国がピョンヤンでワールドカップの予選を戦うのはこれが初めてで、韓国の
男子代表がピョンヤンで試合をするのも29年ぶりです。試合は観客なしで行わ
れ、0対0で引き分けに終わりました。

今回の試合をめぐって韓国の代表チームは、ピョンヤンへ直接向かうことを検
討しましたが北朝鮮側が認めず、結局13日韓国を出発し、中国を経由して、14
日、ピョンヤンに入りました。また韓国の取材陣や応援団は、現地入りが認め
られませんでした。

このため試合は生中継されず、韓国のサッカー協会は、ツイッターを通じて試
合の状況を随時伝えるなどの対応を迫られました。

ソウルのスポーツバーの店主は「代表チームの試合では立ち見も出る。みんな
で応援できるのを楽しみにしていたので残念だ」と話していました。

今回の試合を通じて、韓国では南北関係が改善するきっかけになることへの期
待も出ていましたが、むしろ北朝鮮側から思うような協力を得られない結果と
なり、今の厳しい状況を反映したとの受け止めも出ています。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191015/k10012133401000.html