山形の秋の風物詩「芋煮会」が各地で開かれる中、「第31回日本一の芋煮会フェスティバル」が15日、山形市の馬見ケ崎川河川敷で開かれた。
昨年完成して2度目の出番となった直径6.5メートルの巨大鍋「三代目鍋太郎」からは、しょうゆの香りが漂い、地元住民だけでなく県内外からの行楽客でにぎわった。

 大鍋で作る芋煮は毎年人気で、午前8時半の整理券配布前から会場には長蛇の列ができた。昨年は芋煮が足りなくなり、整理券を買いながら食べられない人が続出するトラブルが起きたが、今年は昨年より5000食多い3万5000食を用意。
里芋4トン、牛肉1.4トン、こんにゃく5500枚、長ネギ5000本などが投入され、新品の重機で配色用の鍋に移し替えて提供した。
芋煮を入れてもらう鍋を自宅から持参する人の姿も見られ、好天に恵まれて市内の気温が30度近くまで上がる中、家族連れらはできたての芋煮を味わっていた。

 佐藤卓弥実行委員長(45)は「国内外から来てくれる人がおり、今後は家でも芋煮を作ってもらい、山形の食文化を広めてほしい」と話した。
仙台市青葉区から家族4人で訪れた小学2年生、長崎帆花(ほのか)さん(8)は「しょうゆ味が好き」と自身の誕生日に屋外での食事を楽しんでいた。【江連能弘】

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