沖縄県糸満市の山城正子さん(75)と、ペットのケヅメリクガメ「カメキチ」が仲良く散歩する姿が地域で話題になっている。
「2人」の姿が見られるようになったのは2週間ほど前から。
もともと山城さんの孫が飼っていたが1年ほど前に引き取り、毎夕一緒に散歩に出掛けるようになったという。
散歩コースは「カメにおまかせ」と山城さん。のんびりペースで歩調ぴったりと笑う。

カメキチは雄の4歳で体長70センチ、体重約15キロ。引き取ってしばらくたったころ、青いゴムボールを見せたところ、追いかけるしぐさを見せたことから一緒に散歩することを思いついた。
山城さんは「ボールをメスと思っているのかな」とほほ笑む。

すっかり日課となった今では散歩の時間になると玄関脇で待つようになったカメキチ。
行きは近くの公民館を目指して歩くが、帰りは同じコースを歩くのをカメキチが嫌がるので、まかせているという。リードなどは付けないが、道に迷ったことは一度もない。

カメキチのペースはとてもゆっくりだが、山城さんは「私にとってもちょうどいいペース」と歩調は合っているよう。毎日1時間ほどのんびり散歩している。

「2人」の姿を偶然見掛けた男性(43)は「山城さんとカメがブロック塀の陰から現れたときはびっくりしたが、とても仲よさげに歩いているので、こちらまでほのぼのとした気分になった」と目を細めていた。(吉本大介)

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