(台北 24日 中央社)国連総会を9月中旬に控え、台湾は今年も国連システムへの参加実現に取り組んでいる。
台湾と外交関係を持つ諸外国の協力を仰ぎ、台湾は国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け重要な存在であることをアピールする。
外交部(外務省)が23日の会見で明らかにした。

具体的には、一般討論演説で台湾を支持する発言をしてもらうほか、各国の国連大使を通じて、グテレス国連事務総長宛てに台湾が長らく国連システムから除外されている問題の解決を求める書簡の送付などが行われる。

国連は1971年の総会で中華人民共和国を国連における「中国」の代表だと承認した2758号決議を採択したため、台湾は同年、国連を脱退した。
その後、国連は同決議をしばしば引用し国連機関による台湾排除の根拠としている。

外交部は、国連に台湾受け入れを求めるほか、台湾の人々やメディアによる国連見学・取材拒否などの行為の是正、SDGsの関連会議への参加の権利確保などを今大会で訴えていく方針。
また、国際社会にも同問題を重視するよう呼び掛けている。

第74回国連総会は現地時間9月17日、米ニューヨークの国連本部で開かれる。このうち、各国代表による一般討論演説は24日から30日まで開催される。

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