住宅街に連日出没したクマを駆除した札幌市に対し、道内外から300件以上の意見が寄せられています。その多く
が、クマを駆除した対応に対し批判的な内容だということです。
札幌市南区の住宅街では今月3日から連日クマが出没し、家庭菜園を荒らす被害も出ていたことから、市は猟友会
に依頼して、14日、クマを猟銃で駆除しました。

これについて、札幌市には14日と15日の2日間で道内外からおよそ310件の意見が寄せられています。

寄せられた意見の多くは「なぜクマを駆除したのか」「麻酔で眠らせて山に返すことはできなかったのか」といったク
マを駆除した対応に対し、批判的な内容だということです。

一方、クマが出没した地域に住む人からは「もっと早く駆除することはできなかったのか」といった意見も寄せられて
いて、クマを駆除した対応への賛否が分かれています。

これに対し、札幌市は「クマが人に慣れてきて住民が襲われる危険があった。麻酔では効果が出るまでの間、興奮
して暴れてけが人がでるおそれもあり、駆除の判断をした。今後、電気柵を設置するなどクマを駆除しなくてもいいよ
うな対策を進める」としています。

北海道内では平成29年度に781頭のクマが駆除されていますが、札幌市で駆除されたのは6年ぶりだということで
す。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190816/k10012038131000.html