シリア政府とロシア、15病院に「計画的攻撃」 人権団体が報告
AFP 2019年5月18日 8:55
https://www.afpbb.com/articles/-/3225623

シリア反体制派が支配する同国北西部イドリブ県の村で、同国政府軍と同盟勢力の砲撃の後、がれきを調べる市民救助隊「ホワイト・ヘルメット」の隊員(2019年5月11日撮影)。(c)OMAR HAJ KADOUR / AFP
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【5月18日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は17日の国連(UN)会合で、シリア北西部の複数の病院に対して「計画的かつ組織的な攻撃」が行われ、同国政府および同国と同盟関係にあるロシアが関与していると報告した。

 シリア反体制派が支配する北西部イドリブ(Idlib)県では、シリア政府とロシアによる爆撃が増加。国連安全保障理事会(UN Security Council)は17日、一帯の情勢をめぐる緊急会合を開いた。

 アムネスティ・インターナショナルは緊急会合で、「イドリブとハマ(Hama)の病院15か所が計画的に狙われた」ことをめぐり、ロシアに圧力をかけるよう安保理に呼び掛けた。

 同団体は、「病院の緯度と経度をシリア、ロシア両政府に伝えているにもかかわらず」標的にされたとする4病院の職員の証言を伝えた。

 国連によれば、過去数週間の空爆や砲撃により全壊・損壊した病院や診療所は少なくとも18か所ある。

 シリア政府を支持するロシアと反体制派を支持するトルコは昨年9月、イドリブ県の住民300万人を保護する緩衝地帯を設けることで合意したが、国連統計によれば、
4月下旬からの攻撃増加により、5月9日までに同県南部とハマ県北部に住む18万人が避難を余儀なくされている。(c)AFP