ハヤト裁判とは
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鶴田早亨(つるたはやと)さんは1984年生まれです。
先天性の自閉症・てんかんがあり重度の知的障害者でした。
2006年,早亨さんはA市にある障害者支援施設に入所し,本件事故で亡くなるまでここで生活をしていました。

早亨さんには周囲の人が目を離すとすぐにどこかへ行ってしまう障害特性がありました。
そのため,家族は施設側に対して,早亨さんから常に目を離さないで欲しいと繰り返し要望していました。
また,早亨さんには食べ物に強く執着する傾向がありました。
そして,いつからか早亨さんは,自分で食べ物を食べるとき,たくさんの食べ物を次々に口にかき込んでしまうようにもなりました。
施設内ではこのことを「駆け込み食い」と呼んでいました。
そのため,食事の際,施設では職員が1回1回小鉢に食事を取り分けて早亨さんに食べさせていました。

2013年3月22日,施設の職員が早亨さんから目を離した隙に早亨さんは施設を抜け出してしまい,
1キロほど離れたスーパーでたくさんのドーナツを食べて喉に詰まらせ窒息しました。
救急車で病院に搬送されましたが,病院で死亡しました。28歳でした。
普段は施設内と外部を隔てている「天使の扉」と呼ばれる扉がこのときは開いていたのです。施設側によれば開いていた理由は不明とのことです。