公的年金の支給開始年齢は原則として65歳です。ただし厚生年金は65歳に向けた移行期間中のため、当分の間、65歳未満でも一部を
受け取ることができます。最近ではもらい始める年齢を本来より繰り下げたり繰り上げたりする仕組みも注目されています。
年金を受け取る年齢についてみてみましょう。

公的年金には主に自営業者向けの国民年金と会社員らが加入する厚生年金があります。国民年金の支給開始年齢は1961年度の
スタート時から65歳でした。戦時中に始まった厚生年金の場合、開始年齢は当初55歳だったのが段階的に引き上げられました。

年齢が若いと特別支給はありません。生年月日でみて男性は1961年4月2日、女性は66年4月2日以降だと対象外です。
厚生年金の支給開始年齢が本来の65歳に完全移行するのは男性が2025年度、女性は30年度です。

少子高齢化が進み、支給開始年齢は一段の引き上げが必要だとの指摘があります。一部で68歳への引き上げ案も示されました。
厚生労働省の資料によると米国やドイツは67歳、英国は68歳への引き上げを決めています。これに対し、
根本匠厚生労働相は「ただちには考えていない」と一律の引き上げを否定しました。

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