【パリ=三井美奈】フランスのルドリアン外相は9日、トランプ米大統領が仏国内で広がる政府への
抗議デモに便乗し、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を批判したことに不快感を示した。

 ルドリアン氏は仏民放テレビで、「トランプ大統領に言いたい。われわれは米国内の議論に口出ししない。
だから、わが国のことも放っておいてほしい」と述べた。

 抗議デモは、温暖化対策のための燃料税引き上げが発端だった。トランプ氏は8日、
「デモや暴動が仏全土で起きている。国民は環境保護のために多額の金を支払いたくないのだろう」と
ツイッターで発言し、「パリ協定をやめよ」と主張した。
仏政府によると、8日のデモには全国で13万6千人が参加し、約2千人が一時拘束された。
パリでは車両が放火され、商店が荒らされるなど大きな被害が出た。

2018.12.10 09:01|
産経ニュース
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