日産、完成検査で新たな不適切事案。約15万台をリコールへ
ブレーキ制動力の検査など合否判定が不明確な可能性

日産自動車は12月7日、完成検査における新たな不適切事案として、追浜工場とオートワークス京都において
製造された車両の約15万台について、12月13日にもリコールを届出予定であることを明らかにした。

 同社では、一連の不適切な完成検査の再発防止策を徹底する中で行なっていた自主点検の中で、
追浜工場とオートワークス京都の生産車両において、合否判定が不明確な可能性のある検査を一部車両に対して実行したという証言を確認。

 今回、新たな不適切事案として、追浜工場とオートワークス京都において、後輪ブレーキ制動力の検査など6つの項目で、完成検査の合否判定が不明確な可能性がある事案が判明した。

1:後輪ブレーキ制動力の検査において、駐車ブレーキレバーを使用して測定した行為(追浜工場)
2:駐車ブレーキ制動力の検査において、ブレーキペダルを使用して測定した行為(追浜工場、オートワークス京都)
3:ステアリングの切れ角検査において、社内基準値内に収めるために、最後にステアリングを戻して測定した行為(追浜工場)
4:ステアリングの切れ角検査において、社内基準値内に収めるために、最初にステアリングを左右いずれかに切ってから測定を開始した行為(追浜工場)
5:スピードメーターの検査において、40km/hの速度を維持して測定すべきところ、40km/hに到達した瞬間に測定した行為(追浜工場)
6:サイドスリップの検査において、社内規定速度(5km/h)を若干超える速度(6〜8km/h程度)で測定した行為(追浜工場)

 同社では、速やかにリコール実施の準備を進めて、国土交通省に届出を行う予定。現在、日産本社で記者会見が行なわれており、詳細については続報でお伝えする。

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1157311.html