ひきこもりの人やその家族への支援の在り方について、自治体の職員などが学ぶ研修会が甲府市で開かれました。

この研修会は中北保健福祉事務所が初めて開き、自治体の福祉担当の職員などおよそ75人が参加しました。
この中で、中北保健福祉事務所のソーシャルワーカー、芦沢茂喜さんが講演し、県内で6か月以上にわたって家庭にとどまり続ける「ひきこもり」とされている人は、平成27年
の時点で1000人以上いるという推計を紹介したうえで、その6割を40歳以上が占めていて、ひきこもりの長期化と高年齢化が課題になっていると説明しました。
そして支援にあたっては、ひきこもりを問題だと指摘して解決に向けて正論を押しつけるのではなく、ともに悩み、対話することで家族以外に頼れる存在になることが必要だとし
たうえで、訪問したときに会えなくても部屋の外から関心がありそうな話題を持ちかけたり、手紙を出したりして少しずつ関係を築くことが大切だと訴えました。
参加した自治体の女性職員は「ひきこもりの人とこれまでどう接したらいいか分からなかったので、勉強になりました」と話し、また別の自治体の男性職員は「ひきこもりを問題
と捉えるのではなく、本人と家族に寄り添っていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20181207/1040005031.html