危険な自撮りよる死者が259人? 半数以上はインド

セルフィー(自撮り)が原因で約6年間で259人が死亡――。インドの医学専門誌掲載の論文内容を、英BBCが報じた。

 論文によると、全インド医科大学の研究者らは、「セルフィー・デス(自撮り死)」「セルフィー・アクシデンツ(自撮り事故)」などの英語のキーワードでの検索とメディアの報道内容をチェック。
その結果、2011年10月から17年11月の間に、137件、259人が死亡したという情報を得た。
主な死因は、波にさらわれるなどした「水死」、列車に気づかずにひかれるなどの「交通事故」、高所からの「落下」などだった。
銃器による死亡例はほぼ「米国であった」とし、論文は「厳しくない銃器の法規制のためかもしれない」と推測した。

 死亡者の平均年齢は22・94歳で、72・5%が男性だったという。国別では、半数以上がインド(159人)、次いでロシア(16人)、米国(14人)、パキスタン(11人)などだった。日本は含まれていなかった。

 ただ、英語での報道を元にした調査のため、南米やアフリカなどの特定の地域は極端に少なく、自撮りによる死亡者の数はさらに多い可能性がある。

 ソーシャルメディアで注目を集める写真には、高い塔の上などで危険を冒す様子をとらえた自撮りも多く、BBCは
「危険な場所に自撮り禁止ゾーンを設置するべきだ」とする研究者の意見を紹介した。(松尾一郎)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181016-00000018-asahi-int