社説[豊見城市長に山川氏]知事選効果で市政奪還

9月30日を境に「風」が大きく吹き始めたという。

豊見城の新しい市長に、「オール沖縄」勢力が推す前市議の山川仁氏が決まった。

今年に入り南城市を除く市長選で4連敗中のオール沖縄にとっては、勢いを盛り返す足掛かりとなる当選だ。安倍政権と対峙(たいじ)する玉城デニー新知事にとっても、辺野古新基地建設阻止に向け追い風となる勝利である。

玉城氏が知事選で大勝した余韻の中での市長選だった。

知名度の高い現職の宜保晴毅氏と市議の半数以上が支援する宜保安孝氏に保守が分裂したとはいえ、三つどもえの戦いを大差で制した最大の要因は「デニー効果」である。
翁長雄志前知事の遺志を引き継ぐ玉城氏を知事に押し上げた風に乗ることに成功したのだ。

玉城知事は出発式や総決起集会に駆け付けたほか、遊説にもたびたび加わった。
ウチナーグチを交えた巧みな演説で有権者を引き付け「流れを止めてはいけない」と訴えたのだ。
ビラなどには翁長氏の生前の言葉を多用し「弔いムード」も味方につけた。

豊見城は村時代の1998年に保革で争った村長選以降、保守系首長のかじ取りが続いている。
今回、山川氏の推薦には革新政党が並ぶが、山川氏自身は保守・中道の議員らでつくる政策集団「にぬふぁぶし」の副幹事長だ。

当選後「翁長前知事の思いを受け継ぎ、玉城知事を支えながら、約束した公約を実現したい」と喜びを語った。保革の枠を乗り越えた体制による新たな市長の誕生である。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/329651

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