370年前に描かれた「五大明王壁画」を初公開

 真言宗御室おむろ派総本山・仁和寺(京都市右京区)で13日、本堂の国宝・金堂内に約370年前に描かれた「五大明王壁画」が初めて一般公開された。
仏具や掛け軸などの保管場所に描かれ、光による退色を免れたため、制作当時の色鮮やかさを保っているという。

 金堂は江戸時代前期の1642〜46年、京都御所の紫宸殿ししんでんを移築、改修した建物。
不動明王や軍荼利ぐんだり明王など「五大明王」の壁画は、本尊・阿弥陀あみだ三尊像の背後にある保管場所の壁面に、絵師の木村徳応とくおうらが描いたとされる。

 仁和寺は瀬川大秀たいしゅう門跡(住職)の就任を披露する晋山式(11日)を記念して公開を決定。普段は暗い部屋に、LED照明を設置して鑑賞できるようにした。

 12月16日まで(拝観休止日あり)。拝観料は一般800円、高校生以下無料。

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