【台北=田中靖人】台湾で初めてとなる「慰安婦像」が南部・台南市の繁華街に設置されることが13日、分かった。

 人権団体を名乗る設置者が、野党、中国国民党の馬英九前総統の出席の下、14日に除幕式を行うとの取材案内を報道機関に送付した。
設置場所は国民党台南市支部の敷地内で、同支部が産経新聞の取材に関与を認めた。

 設置者は「台南市慰安婦人権平等促進協会」を自称。台湾には元慰安婦だと名乗り出た女性2人が生存しているが、支援してきた人権団体
「台北市婦女救援基金会」は、促進協について「詳しく知らないし連携していない」と答えた。

 促進協によると、「慰安婦像」は台湾人の作家が制作した女性像。背後に中国語、英語、日本語、韓国語で説明文の看板を設置する。
看板には1937年の南京攻略後、30万人が「虐殺やレイプ」に遭ったとの記述のほか、慰安婦について人数が「20万ないし40万人」との主張や「国連人権委員会で性奴隷と認定された」との内容が記された。

 馬氏は在任中、慰安婦問題で日本に謝罪を要求した。設置場所は日本統治時代の百貨店を改装した施設前で日本人観光客も多い。

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