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公共料金や会食割り勘 スマホ決済に携帯各社参入

 スマートフォン(スマホ)だけで支払いを済ませるスマホ決済のサービスが広がっている。
クレジットカードを登録したりバーコードを読み込んだりすることで店頭での買い物を便利にできる。
公共料金の支払いや会食などの割り勘を自動でできるサービスもある。
新年度に入って買い物や歓送迎会が多い時期だけに、スマホ決済を使う場面が増えそうだ。

 NTTドコモは4月中にも新たな決済サービス、「d払い」を始める。
スマホのアプリに表示したQRコードやバーコードを店側が読み込むと支払いが完了する。
ドコモの携帯電話を契約していると、月々の料金とまとめて支払いできるのが特徴だ。
従来のスマホ決済のように、あらかじめクレジットカードを登録する必要がない。

(中略)

 KDDIも5日、今年度中にQRコードを使ったスマホ決済に参入すると発表した。LINEとも連携し、対応店舗を増やす方針だ。

 そのLINEが提供する「LINEペイ」は利用者が銀行やコンビニで入金したり、クレジットカードを登録しておいたりすれば対応する店舗で買い物ができる。
LINEでメッセージをやり取りできる友人に、相手の銀行口座を知らなくてもお金を送金できる。
飲み会などの合計金額と参加した人を入力すれば自動で割り勘にもしてくれる。

(中略)

 割り勘アプリのエニーペイ(東京・港)も、QRコードを使ったスマホ決済を始めている。
同社のアプリ「ペイモ」はもともと、会食や飲み会での会計を割り勘する際に利用者同士で料金の請求や受け取りができるサービス。
スマホ決済では登録したクレジットカードだけでなく、個人間の割り勘で受け取ったお金の残金も使える。

 都内に住む男性会社員(30)は1年前から、これらのアプリを複数使い分けている。
「スマホ決済だと使った履歴をすぐに確認できるので使い過ぎを防げる」と話す。
飲み会の幹事をする際の集金でも使う。
「使う人が増えるとより便利になる。友人の間で定着した」という。

(以下省略)