コロッケとおぼしき、サクサクの厚い衣にかぶりつくと、じゅわりと肉汁があふれ、口の中に広がるうまみとこってりとした味わい......
屋台などでも売られているこの食べ物を、あなたは「メンチカツ」と呼ぶだろうか。はたまた「ミンチカツ」と呼ぶだろうか。

総得票数は1192票で、「メンチカツ」派が597票(50.1%)、「ミンチカツ」派が593票(49.7%)、その他が2票(0.2%)という結果に。
全国的に見ればほぼ半分ずつの呼び分けとなっていることが分かった。

ただ、地域別にみると明瞭な違いがみられた。

まず、北海道〜関東地方の東日本の一部と九州地方については、「メンチカツ」派が多数となっている。一方で、富山・岐阜・愛知以西の
本州府県では、石川県と山口県を除き、「ミンチカツ」派が多数だ。図を見ると、「メンチカツ」派の都道府県に、
「ミンチカツ」派がサンドイッチのように挟まれていることがわかる。

http://j-town.net/images/2018/town/town20180323101225.jpg

「メンチカツ」が初めて提供されたのは東京の洋食店で、当時は「ミンツ・ミート・カツ(minced meat cutlet)」の名だったとされ、
江戸っ子の訛り・聞き間違いで「メンチ」となったとされている説がある。一方、関西では昭和初期に、神戸市湊川の精肉店が
「ミンチカツ」と命名したとされ、そもそもの由来が関東と関西では異なるという説も。

英語の「minced」の発音が「ミンチド」であることを踏まえると、前者の説は確かにありえそうな話ではあるが、何より不思議なのは、
西進していくと「ミンチカツ」という呼び方になり、そして九州地方では再び「メンチカツ」派が多数を占める、ということだ。

http://j-town.net/tokyo/research/results/257614.html