3度不起訴のひき逃げ事件 被告の男に判決
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180119-00005556-cbcv-soci

6年前、名古屋市南区で起きた交通死亡事故で、ひき逃げの罪について過去3度不起訴になった後起訴された男について、名古屋地裁は懲役6か月執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。

 この事故は2012年7月、南区菊住で鈴木登喜夫さん(当時69)が車ではねられ死亡したものです。

 その後、逮捕された石川県金沢市の会社員、西部祐被告は、車ではねて死亡させた罪については罰金30万円の略式命令を受けましたが、ひき逃げの罪については嫌疑不十分で不起訴になりました。

 遺族は不服申し立てを行いましたが、名古屋地方検察庁は3度にわたって不起訴に。

 しかし事故の再現実験などを遺族が実施。

 地検が再捜査を行い、おととし西部被告は起訴されました。

 19日の判決公判で名古屋地裁の三芳純平裁判官は、「車両の破損などから相当な大きさの物体に衝突したと推認され、人体である可能性は容易に思い至る」とひき逃げの事実を認定。

 その一方で、「不起訴が重なり相当な負担がある」として懲役6か月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。

 「判決が出た時には胸が。ここまで来るのに必死でした」(鈴木さんの長男・徳仁さん)

 弁護側は控訴する方針です。