今ではどのコンビニでも必ず見かけるサラダチキンだが、その原型が誕生したのは今から20年ほど前。
鶏肉の生産・加工を手がけるアマタケが、むね肉の販路を開拓するために開発した商品のひとつだった。
今でこそ「脂肪分が少ないのでヘルシー」と人気の鶏むね肉だが、「日本では長い間、業界のお荷物的存在だった」とアマタケ戦略事業本部の佐藤優本部長は話す。

 昔からむね肉が好まれていた欧米と違い、つい最近まで日本ではジューシーなもも肉の人気が圧倒的に高かった。
パサパサした食感のむね肉は敬遠され、売れ残りがちだったという。一羽の鶏にはほぼ同量のむね肉ともも肉がある。
むね肉を売るための苦肉の策として生まれたのが、調理なしですぐ食べられるサラダチキンだった。

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