【カタルーニャ問題】「独立宣言」が招いた孤立…米・EUは中央政府支持

 【パリ=三井美奈、ワシントン=加納宏幸】スペイン東部カタルーニャ自治州の州議会による「独立宣言」について、
欧州連合(EU)や仏英独など域内主要国は27日、一斉に「認めない」とする立場を打ち出した。
米国も、中央政府のラホイ首相への支持を表明。「独立国」を自任する同州は、国際的な孤立を余儀なくされている。

 EUのトゥスク大統領は27日、州議会の「独立宣言」決議の直後、ツイッターで「EUにとって『独立宣言』は意味がない」と発信し、国家として認めない立場を提示した。

 フランスのマクロン大統領も同日、視察先の仏領ギアナで「スペインは法治国家で、法を尊重すべき。ラホイ氏を支持する」と発言した。
英首相府も、「一方的な独立宣言は認めない。違法な住民投票に基づくものだ」と強調。
ドイツ政府報道官は「独立宣言は認めない」とした上で、中央政府と同州に対話による解決を促した。

 米国務省のナウアート報道官は「カタルーニャはスペインの固有の領土だ」と、独立を支持しない考えを表明。
「米国としてスペイン政府が強さと統一を保つためにとる憲法上の手段を支持する」と述べた。

http://www.sankei.com/world/news/171028/wor1710280033-n1.html

カタルーニャ独立へ国際支持なし
自治州側は苦境に

 【バルセロナ共同】スペイン北東部カタルーニャ自治州(州都バルセロナ)の独立問題で、州議会による「公式の独立宣言」決議の採択から一夜明けた28日、
欧州連合(EU)や米国などはスペイン中央政府を強く支持、「カタルーニャ共和国」独立に賛同する国は出ておらず、自治州側は苦しい立場にある。

 スペイン政府は28日、プチデモン州首相と州副首相、州警察長官の解任を公示、中央政府のラホイ首相らが州首相代行などに就任した。
地元紙によると、州政府高官ら約150人が近く解任される見通し。

 EUは独立を支持しないだけでなく、混乱収束へ向けた一切の仲介を拒否している。

https://this.kiji.is/296896333674431585