神戸製鋼:線材でも不適切な行為を確認、川崎社長が今夕に会見へ
2017年10月13日 09:01 JST

神戸製鋼所が海外で生産する線材と呼ばれる鉄鋼製品の生産に関しても、
新たに不適切な行為があったことが分かった。アルミや銅製品などの品質データ改ざんにとどまらず、
品質不正の対象製品が拡大する見通しとなった。川崎博也会長兼社長が今夕に記者会見し、詳細を発表する。

13日付の日本経済新聞は、神戸鋼が海外で生産する線材でも品質データを書き換えて
出荷していたことが明らかになったと報じた。自動車エンジンの駆動を支えるばねや
タイヤの補強材として使われ、高い世界シェアを持つ製品もあるとしている。

同報道に対して神戸鋼の広報担当、浜野絵美氏は、海外で生産する線材でも
不適切な行為があったことを確認したとコメント。詳細については、
川崎社長が会見で説明するとして、言及は避けた。

神戸製鋼のデータ改ざん問題をめぐっては、アルミや銅製品のほか、
鉄粉や液晶材料に使用されるターゲット材でも確認されている。
現在、国内外のグループ会社を含めて、同様の不正がなかったか調査を実施中。
川崎社長は12日、調査の過程において「新たに不正事案が発生する可能性はある」との見解を示していた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-13/OXQI7N6KLVR601