【ロンドン=戸田雄】ドイツのドブリント運輸相は27日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のポルシェが、
ディーゼル車で排ガスの規制逃れをしていたとして、対象車をリコール(回収・無償修理)するよう命じた。

 ロイター通信など海外メディアが一斉に報じた。

 不正があったのは高級スポーツ用多目的車(SUV)「カイエン」の排気量3リットルのディーゼル車で、欧州で
販売された約2万2000台がリコールの対象となる。車に不正なソフトウェアを搭載し、排ガスの試験時に有害物質の
量を抑えていた。必要な措置が講じられるまで新規登録も禁止される。

 カイエンを巡っては、ドイツ有力誌シュピーゲルが、排ガス不正が行われていた可能性を伝え、独運輸省が調査に
乗り出していた。カイエンと同様のエンジンを採用していたVWグループの他の車種にも影響が及ぶ可能性もある。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170728-OYT1T50109.html