2024/04/25 13:29
 2005年のJR福知山線脱線事故で亡くなった石井利信さん(当時55歳)の長男・耕太郎さん(46)(京都市山科区)は、
漫画家だった父が残したイラストを使い、「父の年賀状」を作り続けている。生前、耕太郎さんら息子2人を年々成長させて描くなど、年賀状に家族の歩みを刻んできた利信さん。
受け継いだ耕太郎さんは、温かな絵柄に触れる度、家族思いだった父の姿を思い出す。(神戸総局 上田裕子)

 ユーモラスに描かれた 干支えと の 辰たつ にちなんだ竜の下で、ほほ笑み合う家族。その様子を、雲の上から同じ笑顔の利信さんが見つめている――。耕太郎さんが今年の正月のために用意した年賀状だ。

 利信さんの絵をパソコンの画像加工ソフトで取り込み、干支などを配置して制作。事故2、3年後の正月から、
生前に交流のあった約100人に母・房江さん(73)の名前で送っている。当初、受け取った友人らから「亡くなったのに、なぜ利信さんの絵で届くのか」と驚かれたという。

 利信さんは、大学生の頃に「 雑賀さいが 陽平」のペンネームで漫画家デビュー。漫画雑誌に読み切り作品などが掲載された。
その後、画廊に就職。展示会の企画や運営を担当し、出張先などから約1500枚もの絵手紙を送り、家族との絆にしてきた。
     ===== 後略 =====
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https://www.yomiuri.co.jp/national/20240425-OYT1T50057/