将棋の藤井聡太名人=竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖=に豊島将之九段が挑戦している第82期名人戦七番勝負第1局が11日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で前日から指し継がれ、先手の藤井が141手で勝利した。これでタイトル戦連勝を16に伸ばし、大山康晴十五世名人の歴代最多17にリーチをかけた。

 1日目は振り駒で、23年度驚異の9割6分(24勝1敗)の勝率を誇る無双の先手を得た藤井。序盤から豊島が振り飛車の含みを見せるなど、揺さぶりをかけ、戦型は力戦模様の横歩取りに。

 2日目に入っても形勢互角の展開は続いたが、寄せの読み合いで藤井が抜け出した。

 現在、伊藤匠七段との叡王戦にも臨んでおり、ダブルタイトル戦中。20日の叡王戦第2局(石川・加賀市)に勝利すれば、大山十五世名人の記録に並び、23、24日の名人戦第2局(千葉・成田市)に勝利すれば、タイトル連続獲得記録に続き、またしても”大山超え“を達成する。

報知新聞社
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