2024年4月10日 14時25分

 全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ第21回本屋大賞が10日に発表され、宮島未奈さん(40)の小説「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)に決まった。

 受賞作は、大津市を舞台に地元愛あふれる主人公、成瀬あかりの青春を描く。閉店間近の地元百貨店を応援したり、幼なじみと漫才コンビを結成したり、我が道を行く成瀬に周りの友人らも少しずつ変化していく。

 宮島さんは1983年静岡県生まれ、大津市在住。2021年に短編「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR―18文学賞」大賞などを受賞。23年に同作を含む「成瀬は天下を取りにいく」で単行本デビューした。24年1月には続編「成瀬は信じた道をいく」が刊行されている。

 今回の本屋大賞は22年12月〜23年11月に刊行された日本の小説が対象。全国の書店員の投票で大賞を決めた。

本屋大賞2位以下の作品
https://www.asahi.com/articles/ASS4B1QCXS4BUCVL01TM.html