東スポWEB 2024年1月10日 05:00

 新日本プロレス2月24日札幌市・北海きたえーる大会で、SANADA(35)との初防衛戦に臨むIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)が、敗者への〝リスク〟を提案した。前王者の要求が認められ4日東京ドーム大会の再戦が正式決定したが、内藤はダイレクトリマッチの弊害を指摘。「NEW JAPAN CUP(NJC)」(3月7日、後楽園で開幕)を直後に控えていることから、札幌決戦に条件を追加するべきと主張した。

 内藤は5日墨田区大会で、前王者から再戦を要求された。対戦決定を受けた9日の会見ではSANADAのマイクアピールに一定の評価を与えつつも、直後のバックステージではまたも無言だったことに苦言。「あのノーコメントを見て俺はガッカリしたし、なら受けなきゃよかったなと思いましたよ。それくらい今現在、防衛戦はあまりテンションが上がらないですね」と言い放った。

 会見後には王座戦の祝賀会と称し、記者を最高級ファミレスに緊急招集した。記者が頼んだハンバーグまで強奪しほお張り始めた内藤は、ダイレクトリマッチについて「そもそもは否定的なスタンスですね」とキッパリ。「だってこれ、2連勝しなきゃ終わらなくなっちゃいますからね。次じゃあ俺が負けて同じように言えば、その次もってなって永遠に続いてしまいますからね。チャレンジする側はいいかもしれないけど、お客さまはリマッチばかりだったら見たくないでしょう」と持論を展開した。

 さらには「ましてや時期的にすぐNJCが控えている中でのダイレクトリマッチですから」と続けた。仮に札幌決戦の敗者がNJCで優勝すると、同じ顔合わせの最高峰王座戦が3戦連続で行われる〝危険性〟もある。「だったら『敗者NJCエントリー禁止マッチ』にしてもいいんじゃないかと思いますね。俺は負けたらベルトを失うけど、SANADAがここで負けてもNJCに勝てばまた挑戦できるのならノーリスクみたいなもの。SANADAもリスクを背負ったほうが面白いんじゃないかと」と、興をそぎかねない3連戦を防ぐために双方がリスクを背負うべきとした。

 ベルトを取っても制御不能節は相変わらずで、「『どうせ新日本プロレスは俺の言うことは聞いてくれないんでしょ…』って言いたいところではありますけど、まさに新体制が発足したばかりですから。棚橋(弘至)新社長の手腕に期待したいと思いますよ」と不敵な笑み。昨年12月に就任したばかりの新社長にプレッシャーを与えつつ、コスモドリアをたいらげた。

 言いたいことを言い終えた内藤は「せっかくならベルトもあった方が写真はよかったかな…。何なら腰に巻いちゃう? レアショット、撮れたらおいしいとか思ってるんでしょ? 車から取ってくるから、ちょっと待ってて」と駐車場へ。しかし一向に戻ってくる気配はなく、テーブルの上には伝票だけが残された。

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最高級ファミレスで取材に応じたIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也
https://i.imgur.com/64uYpOn.jpg