「週刊文春」編集部

 旧ジャニーズ事務所が、タレントのマネジメントのために設立した新会社「STARTO ENTERTAINMENT」。新社長に就任した福田淳氏(58)は、12月8日の就任発表にさきがけ、「週刊文春」の独占インタビューに150分にわたって応じた。そのなかで、木村拓哉との面談、SMAP、King&Princeの再合流についての考えを明かしている。

 社長就任後、福田氏は旧ジャニーズ事務所に所属する約160人のタレントと面談を続けている。最初に面談したのは、事務所のトップスターである木村拓哉だった。

「すごく評価してくださった」

「面談の中身は申し上げられません。もちろん僕に直接おっしゃったわけではありませんが、すごく評価してくださったと聞きました。木村さんとの面談が上手くいったおかげで、その後はかなり助けられました。というのもいまの事務所で木村さんは長男的なポジションにいる。その彼に『何だい、こいつ!』と思われたら、信頼を一気に失いますよね。この事務所は、そういう序列がきちんと確立されていますから。現代の石原軍団ですよ」

 後輩タレントとのLINEグループで、木村は福田との面談についての印象を伝えていたという。

元SMAPのメンバーと共演する可能性は…

「そんなLINEのことまでご存知とは……。やっぱり文春、怖いですね(笑)。どう書かれているか一字一句、気になって、後から聞きました。本当にすごく良く書かれていて……。それはね、変な話ですけど、ちょっと涙が出ましたね。

 木村さんと会うときは緊張しました。やっぱり大スターですから。それに事務所が危機的状況にあって、マスコミから『タレントみんな辞めんじゃないの?』と言われるなかで、話すわけですからね。まだ自分の考えがきちんと定まっていませんでしたが、事務所の将来について木村さんに必死で話をして、おそらく理解していただけたと思います。だからこそそのLINEグループで、ちょっとこいつ、いけるんじゃない、と言っていただいたのかなと思います」

 旧ジャニーズ事務所では、退所したタレントとの共演はご法度だった。また事務所を離れたタレントを起用しないよう、テレビ局への圧力をかけていたことも報じられている。2019年7月には、公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して、「元SMAP3人のメンバーを出演させないよう圧力をかけた場合は独占禁止法に触れるおそれがある」と注意処分を下している。

 今後、元SMAPのメンバーや、元キンプリの平野紫耀らNumber_iと共演する可能性もあるのだろうか。

「全くOKです。共演NGといったって、それって『(芸能事務所がいくつもある)港区の話』でしょう。我々は韓国と戦ってグローバルに打って出なきゃいけないのに、そんな狭い港区レベルの話をしてどうするんですかって。みんなが良いと思った組み合わせでやればいいし、お互い高め合うような取引だったらいいと思います。基本的な理念としては誰とでも共演すべきだし、芸能事務所がNGを出す立場にないですよ。タレントを起用するテレビ局のプロデューサーに編成権があり、ディストリビューション(流通)の権利もIP(知的財産)の権利ももっている。テレビ局が、話し合いの中でキャスティングを決めればいいんですよ」

「退所しても、事務所に戻りたかったら戻ればいい」

 SMAPやキンプリの再結成については、次のように語った。

「みんなやりたいようにやればいいと思う。退所しても、事務所に戻りたかったら戻ればいいし、出たければ出ればいい。これまでその自由さがなかったことが問題だったんです。ビジネスモデルにフィットすることであれば何をやっても自由ですよ。僕がやりたいとかやらないじゃなくて、タレントが自由に動けるプラットフォームを僕が作れるのかどうかが課題だと思っています」

 現在、「週刊文春電子版」では、福田氏の150分におよぶ独占インタビューを公開している。タレントの世界進出やジャニーイズムの継承についての考えだけでなく、藤島ジュリー景子氏と初めて面会したときの様子、心を動かされた東山紀之の言葉、関ジャニ∞の村上信五からつけられた愛称など、新社長就任に至るまでの秘話を明かしている。

https://bunshun.jp/articles/-/67590

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