作家の百田尚樹氏が15日、自身のユーチューブチャンネルを更新し、三重県の温泉施設で起きた建造物侵入事件について言及した。

「私は必ず出ると予測した通り」。百田氏が危惧していた事件が実際に起きた。三重・桑名市の温泉施設で13日、無職の男(43)が女子風呂に侵入し、建造物侵入の疑いで逮捕された。男は「心は女なのになぜ女子風呂に入ってはいけないのか全く理解できない」と主張している。

 百田氏は事件が起きた背景に6月にLGBT理解増進法の成立と性同一性障害の人が性別を変更するのに手術を受ける必要があるとする法律の要件を最高裁が憲法違反と判断したことにあると指摘。検察庁が及び腰になり、逮捕された男が起訴猶予や不起訴になった場合は、この手の犯罪がさらに増えかねない事態になると危惧した。

 そのうえで百田氏はLGBT理解増進法を推進した自民党の稲田朋美衆院議員に矛先を向けた。

「腹が立つのは稲田朋美や。『心が女性だと主張する人が女湯に入ってくることはありません』と言っていたが、あったやん。女性が男に裸を見られるのがどれほど不快で恐怖なのか、あんた分かっているのか。僕は女性の気持ちはわからないが想像はできる。稲田さん、あんた女やろ。私より分かるはず」とクギを刺した。

 このニュースを聞いてから気分が悪いという百田氏は怒りが収まらず「この法案を無理やり通した自民党の議員は反省してもらいたい。本当に反省するならばLGBT法案を廃案にしてもらいたい。稲田さん、あんたが責任とれる形は廃案に向けて頑張ること」と注文をつけた。

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