8日に74歳で亡くなった歌手の谷村新司さんの訃報が伝えられてから一夜明けた17日、フォークグループ「アリス」の盟友、堀内孝雄(73)が大阪市内で開かれたコンサートに出演後、報道陣に対応した。

 ――15日の谷村さんの葬儀に参列した。

 「最後に送る言葉を胸のところに2つ折りにしてお別れをしました」

 ――谷村さんはライバルだったと公演で話していた。

 「時としてライバルでなければこんなに友達にもなれていなかった。憧れの人だった。音楽にも厳しかったけど、礼儀にも厳しかった。荒削りだった若いときにちゃんとするよう教えてもらった」

 ――50年以上の付き合い。一番の思い出は?

 「(アリスが活動停止を発表した)別れ際。10年やって先々を見つめたときに心の揺れがあり、濃密な10年と決別した」

 ――アリスのメンバーの音楽性は?

 「3人とも違ったね。チンペイさん(谷村さん)はお姉さんの影響もあってか端歌もうまかった。キンちゃん(矢沢透)はジャズが好きだったけどクラシックも好き。僕はフォークソングが好きだけど流行歌も好きだったからね」

 ――復帰をずっと待っていた。

 「待ちましたね。しびれが切れるぐらい待っていた。いつ帰ってくるんだろうな、と。(谷村さんは)表ではとても気丈な人。笑顔も絶やさなかった。でも、もっと弱いところも出してくれたらよかったのに…。なんで言ってくれなかったのか…そのことに後悔があります」

 ――3月に急性腸炎の手術を受けたと発表後に会ったり連絡は?

 「一度も会っていない。何度も電話を握りしめたが…。アリスは大人のグループ、相手の嫌がることはしないので。(最後に会ったのは手術前の3月の大阪・MBSラジオ「ヤングタウン金曜日」か?という問いにうなずきながら)キンちゃんと2人、また来ないねって…」

 ――谷村さんに向けたメッセージを。

 「僕は僕なりにどれくらい歌えるか分からないけど、あなたに恥ずかしくないように歌い続けたい」

スポニチ

https://news.yahoo.co.jp/articles/6c64e5cacc47c900c8a60c8d66204a0280c6b979
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