J2山形を運営する株式会社モンテディオ山形は6日、NDソフトスタジアム山形で会見を開き、新スタジアムの整備事業計画を発表した。サッカーをはじめとする球技専用で1万5000人を収容し、
将来的には2万人まで拡大できるスタジアムは2025年春から着工し、27年7月に県総合運動公園南側にある特設駐車場に完成予定となっている。

山形の新たなシンボルとして、多様性のあるボールパークを実現させる。米国のサッカー専用スタジアム「PayPalパーク」と「アリアンツフィールド」を参考にした新スタジアムは、
全席屋根で覆われた客席で風雪などを防ぐ被膜のようなものやヒーターを設置。建設費の調達など未確定なことが多いが、100億円前後をめどに、降雪地帯でも快適な観戦環境を整えていく。

一般の客席以外に、ピッチサイドシートやラウンジ、ファミリー席も設置。スタジアム内には仕事が出来るシェアオフィスなどのビジネスエリアも導入する。また、県内の魅力を伝えることができるよう、地域商品を扱う店舗などをつくり産業支援もしていく。
相田健太郎社長は「スタジアムをハブとして県内の素晴らしい物や事、そして人をつなぎ合わせて県内外や海外に発信したい」と思いを話し、より快適にスタジアムに来場できるよう、インフラも整備していく。

 国内ではエスコンフィールド北海道に建設途中から合計4度足を運んでいる同社長。「スタジアムやアリーナを造る上で新しい時代、ステージに入ったと実感した」と影響を受けた。エスコンフィールドと同じく住居やホテル、商業施設などを併設し、イベントがない日常でも人々が集まる施設を目指し、県全体を活性化させる。(山崎 賢人)

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