中国・杭州で行われているアジア競技大会の囲碁男子個人戦3位決定戦が28日に打たれ、一力遼本因坊(26)は、申眞?(しんじんそ)九段(韓国)に白番中押し負けし、4位入賞したものの、銅メダル獲得は果たせなかった。

 一力本因坊は24〜26日の予選を3位(4勝2敗)で突破。27日の準々決勝で楊鼎新(ようていしん)九段(中国)を破り、準決勝に駒を進めた。しかし、28日の準決勝で柯潔(かけつ)九段(中国)に黒番中押し負けし、3位決定戦も世界最強棋士の申九段の前に敗れた。一力本因坊は3位決定戦の終局後、「今日は2局ともかなり内容的にまずく、まだまだ実力が足りなかったと感じた。(団体戦に向けて)しっかり気持ちを切り替え、悔しい気持ちは忘れずにリベンジしてメダルを獲得したい」と話した。

 男子個人で優勝したのは許皓メ(きょこうこう)九段(台湾)で、28日の決勝で柯潔九段に黒番1目半勝ちした。

 男子と女子の団体戦は29日から始まる。【武内亮】
https://mainichi.jp/articles/20230928/k00/00m/040/253000c