日本ハムの伊藤大海投手(26)は10日、自身のSNSを更新。ファンから壮絶な侮辱のメッセージが届いていることを明かし、「(ファンには)厳しい意見を言う権利はあると思いますが、意見と感想。それと誹謗中傷は全く別物だと思います。選手も普通の人間です」などと綴り、「絶対に許しません」と怒りをにじませて締めくくった。

 伊藤はこの日、西武戦に先発。2回3分の1を投げて9安打、6失点でKO。自己最短で降板し、9敗目(7勝)を喫していた。チームが今季3度目の5連敗とあって、批判の声が上がるのは仕方がないのかもしれないが、伊藤が受信したとして公開したメッセージの内容は度が過ぎていた。X(旧Twitter)ではたちまち「誹謗中傷」がトレンド入り。著名人がこれを取り上げるなど、野球ファン以外にも拡散されることとなった。ネット上にはこんな声があふれている

《誹謗中傷、ダメ、絶対》
《日記にでも書いとけ》
《訴えられたらどうするの。もはやリスクしかない》

 こうした伊藤への誹謗中傷行為に否定的な声が噴出していたのとほぼ同時期に、トレンド入りしていたワードがある。「けつあな確定」だ。

 昨年9月、週刊誌から知人女性との中絶トラブルを報じられた巨人の坂本勇人選手(34)。相手女性にLINEで送りつけたとされる「けつあな確定(正確には“けつなあな確定”)」という強烈な言葉は当時ツイッターのトレンド入りし、またたく間に若い世代を中心に浸透した。球場では「打てなかったらけつあな確定な!」などと罵声を浴びせるファンも散見された。

 事が発覚してちょうど1年。210万人超のフォロワー数を誇る情報発信系インフルエンサーの滝沢ガレソ氏が「巨人・坂本勇人選手の“けつあな確定”事件、けつあな未定のままついに1年経過」などと投稿したことで、話題が再燃。蒸し返された形だ。

 以下、ネットでの反応だ。

《けつあな確定っていう言葉だけだと、誰のことか言ってないからセーフ》
《けつあな確定は誹謗中傷判定にならんやろ》
《自分が生みの親なんだから仕方ない》
《純粋にけつあな確定っていう言葉が好きなんだ》

 どれだけ誹謗中傷への注意喚起がされようと、坂本は“十字架”を背負い続けることになりそうだ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/328967