2023/8/4 22:51

日本大アメリカンフットボール部員の違法薬物所持疑惑で、昨年の春以降、部の寮での大麻使用を疑う情報が複数回にわたり、警視庁に寄せられていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。情報の確証はなく、警視庁は、その都度、日大に適切な対応を求めるため情報を伝えてきたが、大学側が寮の点検に踏み切ったのは先月初めだった。8日に日大の林真理子理事長らが会見を開き、経緯を説明する。

また、大麻と覚醒剤成分入り錠剤を所持していた疑いがある部員(21)が、警視庁の任意聴取に「(薬物は)もらったものだ」などと説明していたことも判明。薬物銃器対策課は、この部員の立件に向けた詰めの捜査を進めている。

捜査関係者によると、昨年春ごろ、保護者から「寮の屋上で大麻を使っているのではないか」などとする情報が、警視庁に寄せられた。警視庁は日大に情報を伝え、薬物乱用防止教室も開くなどしたという。

しかし、使用を疑う情報提供は続き、警視庁からの指摘で、日大は今年7月6日、ようやく自主点検を実施。寮の部員のベッドに備え付けられた箱から植物片と錠剤2片を見つけた。ただ、日大は約2週間後の19日まで警視庁に発見の連絡をしていなかった。


その後、警視庁の鑑定で植物片と錠剤は、それぞれ大麻と覚醒剤成分入りだと判明した。

https://www.sankei.com/article/20230804-46AZAEEDMNOLDIZRIVIRE5HEG4/