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2023年07月22日 21時00分

2023年7月20日、中国メディアの環球網は、宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」について複数の角度から評論する文章を掲載。宮崎監督の後継者についても触れた。(※本記事はネタバレを含みます)

文章は最初に「日本のアニメの巨匠・宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が14日についに公開。10年の月日は世界中のアニメファンにとっては長いものであった。以前よりうわさされてきた同作は再び反戦と成長をテーマにしており、公開まで一切宣伝なしの戦略により大きな謎に包まれていた」とした上で、「同作を鑑賞した人々は『見ても理解できない、しかし衝撃を受けた』というように、あまりに難解なストーリーは論争を引き起こしている」と伝えた。

中略

文章は宮崎監督の引退についても言及。「宮崎監督の経歴や作品に詳しいファンからすれば、同作は明らかに自伝的な要素を備えている。宮崎監督が引退発表後に新作を発表するのは初めてではなく、引退復帰後の作品は神作になるという法則もある。1997年の『もののけ姫』公開後、宮崎監督は引退を考えていた。

加えて2013年にも『風立ちぬ』をリリースして引退を表明していた」とし、「同作の制作には10年もかけており、多くのファンが真っ先に映画館に行ったのは宮崎監督最後の作品になる可能性があったからだ。宮崎監督の引退後、一体誰が後継者になりえるか。この話題について、映画ファンやメディアはこの十数年間、さまざまな若手映画監督などの名前を挙げてきた」と述べた。

その上で、「今のところ、宮崎監督の長男・宮崎吾朗氏は経験を積んでいる最中で、最新作『アーヤと魔女』はあまり反響がなく、まだ父の真髄を受け継いでいないようだ。
日本のアニメ界には現在、『天空の城ラピュタ』や『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに参加した庵野秀明氏、仮想世界をテーマとした『サマーウォーズ』や『竜とそばかすの姫』で好評を博した細田守氏、『君の名は。』や『すずめの戸締まり』などで国際的に知られる新海誠氏、そして独特の雰囲気で知られる『犬王』などを制作した湯浅政明氏などもいる。

日本のアニメ産業の成熟したシステムと豊富な人材は、宮崎監督を受け継ぐには十分であるが、誰が真の“後継者”となるかは定説がない」と総括した。(翻訳・編集/柳朱音)

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