フランス・パリ起きた大規模暴動のニュースに衝撃が走っている。

 発端はフランスで検問中の警官が17歳の少年を射殺したこと。少年はアルジェリア系移民2世で、これが人種差別問題と絡まり合い、各地で暴動に発展した。

 2日未明にはパリ南郊のライレローズで市長宅が放火され市長の家族が負傷。当時、市当局は夜間外出禁止令を出していたが、何者かが市長宅に車で突っ込み、火を放った。

 中部トゥール近郊でも同日未明、暴徒が市長宅の庭に侵入し、車に放火しようとする事件が起きた。5日現在、暴動は徐々に収まりつつあるというが、ブランド店ではショーケースが破壊され、商品が強奪される事件も頻発している。

 フランス在住の著名人の安否も気掛かりだ。パリ在住の作家でミュージシャンの辻仁成は1日、ブログで「息子が住んでるマンションが放火された」と報告。息子と「今、家の前で車が燃え上がっている」「え、大変じゃん。消防車来たん?」「パリ中が燃え上がっているから、消防車なんか、無理でしょう」などとやりとりする様子を記している。

 現地在住の元フジテレビアナの中村江里子はインスタグラムの最新投稿のコメント欄で、心配するファンにアンサー。「緊張感は高まっています。地域によっては夜間外出禁止令、またイルドフランス地域圏では、21時以降のバスと路面電車の運行は取りやめています」とリポートし「我が家は今、夫も不在ですし、夜、暗くなってからは外出していません。今、ここが大丈夫だから…という安心感はなく、緊張感を持って生活しています」と明かした。

 パリ在住の有名人といえば実業家のひろゆき氏が挙げられるが、ツイートを見る限り、暴動直後からアフリカに滞在している模様。5日にはタンザニアの風景写真を投稿している。

 一刻も早く暴動が収まればいいが…。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/268668