6/29(木) 7:39配信
南日本新聞

 鹿児島市は28日、サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)のクラブライセンス審査を巡り、スタジアムの新設がライセンス交付の条件になるというJリーグ側の見解を確認した、と明らかにした。鹿児島県の塩田康一知事が4月の定例会見で、白波スタジアム(県立鴨池陸上競技場)の改修も「選択肢の一つ」と発言したのを受け、市がJリーグ側に問い合わせた。

新スタジアム計画が難航のJ3鹿児島ユナイテッド リーグが整備状況の報告要求 月内にできなければ昇格なしか
 鹿児島Uは白波スタジアムが国体に向けて改修中だった2017年に初めてJ2ライセンスを取得した。観客席の3分の1を屋根で覆うという基準を満たしていなかったが、新スタジアムを整備する方針を示して、Jリーグから交付を受けた経緯がある。

 市は同日あった市議会特別委員会で、委員から白波スタジアムの改修でライセンスを取得できないか問われ、「Jリーグによると、これまで認めていた根拠がなくなり、不交付になる」と説明した。

 鹿児島Uは23日、Jリーグからスタジアム整備に関する状況確認の通達を受けたと発表。30日までに「整備に向けたクラブの活動報告および活動計画」と「県および市の意向表明書」の提出を求められている。提出できないと来季のJ2昇格に必要なライセンスが不交付となる可能性がある。

 意向表明書について特別委で市は、鹿児島港本港区の北ふ頭をスタジアム整備の新たな候補地として検討していることを盛り込んで提出すると報告した。県も整備の課題を市と共有しながら協議を続けているとして29日に提出する予定。ともに、ライセンス審査で配慮を求める。
 塩田知事はこれまでの取材で定例会見時の発言の真意を問われ、「論理的にあり得るという話だった」と述べ、白波スタジアムの改修を促している訳ではないと説明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7af354fe25b2463672d2b5989179b2e30a8df69f