NHKの松尾剛アナウンサー(55)が退局することが6日、分かった。早期退職制度を利用し、早ければ今月いっぱいで局を離れるという。

 白髪とメガネ姿がトレードマーク。明るいキャラクターと爽やかな語り口で、幅広い世代に人気のアナウンサーだ。2020年4月からは広島放送局に所属しているが、東京アナウンス室時代は「NEWS おはよう日本」(月~金曜・前5時、土曜・前6時、日曜・前7時)や「サンデースポーツ」(日曜・後9時50分)、「ニュース シブ5時」などジャンル、時間帯を問わず、上級職のエグゼクティブアナウンサーとして活躍していた。

 同局関係者によると、フリーアナとしての独立や民放への移籍の意向は持っておらず次の仕事も未定だが、プライベートな理由で退局し、東京へ戻る旨を周囲には伝えているという。5月にG7広島サミットが終わったことにより「一つの区切りと考えた」とみられる。広島で担当していた「お好みワイドひろしま」(月~金曜・後6時10分)は既に降板しており、後任に引き継いでいる。

 NHKは「職員個人のことについてはお答えしておりません」とした。同局では、同じくエグゼクティブアナウンサーだった武田真一アナ(55)が今年2月で退局。男性アナのエース格がそろって抜けたことで、世代交代が加速しそうだ。

 ◆松尾 剛(まつお・つよし)1967年10月27日、長崎県松浦市出身。55歳。筑波大学卒業後、1995年にNHK入局。宮崎、東京、福岡、東京を経て、2020年から広島放送局へ。5月の広島サミットでは中継番組も担当した。メガネがトレードマークだが、実はコンタクトレンズを使っている。
報知新聞社

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