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東京ドームのファンに愛されたチェコ代表チーム。ついに母国の総理大臣もアクションを起こし、直々に彼らの健闘を称えた。(C)AFLO

「野球が本業ではないのに…」首相によるまさかのサプライズ招待にWBCチェコ代表チームが感激!「歴史が動いた」
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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本のファンのハートを掴んだチェコ代表チームが、現地4月13日に首相官邸でのセレモニーに招かれた。

 WBCの1次ラウンドで、初出場ながら初戦の中国戦で初白星を挙げると、日本や韓国、オーストラリアら強豪国とも堂々渡り合った。チェコのペトル・フィアラ首相も鮮烈なパフォーマンスに感銘を受けたひとりで、今回はサプライズ的に現在首相官邸も兼ねているフルザンスキー宮殿に彼らを招き、大健闘を称えたという。

 首相は「君たちは野球を本業としていないアスリートにもかかわらず、野球に情熱のすべてを傾けてきた。そしてあのような国際大会で技術、チームワーク、忍耐力を発揮して、プロであるライバルたちと肩を並べて闘ったんだ。本当に誇りに思う。努力の賜物であり、素晴らしい偉業だ」と絶賛。選手やチームスタッフには記念の賞状とライオンのラペルピンがプレゼントされ、お返しにチームはフィアラ首相に「背番号1」が刻印されたユニホームを贈呈した。

 チームの主将であるペトル・ジーマ内野手はすぐさまツイッターを更新。「招待してもらって心の底から感謝している。チェコ野球界にとって重要なマイルストーンになった」と感激しきり。現場取材した地元メディア『iSport』のマルティン・ハセク記者も「重大な出来事のあった一日。これもまたWBCのレガシー」と興奮気味だ。

 さらにWBCを精力的に取材した米リポーターのショーン・スプラッドリング氏は「信じられない快挙だ。チェコの首相がじきじきに野球代表チームを宮殿に招いてWBCデビューを称えたのだから。チェコ代表チームが歴史を動かした瞬間だ」と綴っている。

 チェコ国内における野球は、サッカーやアイスホッケーに比べて超がつくほどのマイナースポーツと位置づけられていたが、WBCはまさしく大きな分岐点となったようだ。3年後のWBCでは持ち味である溌溂とした全力プレーに加え、さらにスケールアップした姿を披露してくれるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】歴史的瞬間! 首相官邸に招かれたWBCチェコ代表チームの面々(@BaseballCzech)
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