日刊ゲンダイ 4/11(火) 9:06

 エンゼルスの大谷翔平(28)がついに初体験を済ませた。

 10日のブルージェイズ戦に「3番・DH」で先発すると、3点リードの三回、花巻東高校の先輩でもある菊池雄星(31)のスライダーを一閃。左中間方向へ今季3号となる2ランを放った。エ軍はさる7日から、本塁打を打った打者に兜をかぶせるセレブレーションを実施、大谷は球団4人目の“兜デビュー”となった。

 エ軍が使用する兜は「黒塗十八間筋兜」といい、鹿児島県にある甲冑工房丸武産業(薩摩川内市)が製作したものだ。重さは約2キロで、税込価格33万円。きらびやかな意匠が話題を呼び、同社には問い合わせが殺到しているという。

「エンゼルスさんが使ってくれているので、弊社も注目していただいてとても嬉しいです。サイトへのアクセス数は数十倍にハネ上がり、注文件数も増えた。国内だけではなく、海外からもお問い合わせを頂いております」(同社の担当者)

■鍬形が取れやすい理由とは

 しかし、ちょっとした波乱もあった。9日にレンヒーフォが兜パフォーマンスを行った際、喜びすぎて手が兜のツノ(鍬形)にぶつかりポロリ……。その後、トラウトが装着する時にはツノが付け直されていたが、かぶった途端に再びポロリと落ちてしまったのだ。

「この件で、ニュースを見た一般の方から『こんなに壊れやすいモノを送ってるんじゃない!』とお叱りの電話もありました……ただ、鍬形が取れやすいのは理由があります。武士が馬に乗っていて鍬形が木に引っかかった際や、敵の槍が鍬形にぶつかった場合、すぐに外れることで衝撃を逃がすことができるのです。逆に固定されている方が危ないので、基本的に兜の鍬形は取り外しができるようになっています。レンヒーフォ選手は『壊してしまった』と驚いたかもしれませんが、『全然大丈夫です』と伝えたいです(笑)。もしも兜に何かあれば、気軽に連絡を頂きたい。しっかりメンテナンスや修理などのアフターサービスもございますので」(前出の担当者)

 兜はホーム球場に置き去りではなく、エ軍とともに全米各地を転戦する。今年のエ軍の総移動距離は約7万718キロでメジャー5番目の長さだ。地球一周が約4万キロだから、とてつもない距離なのだ。

「弊社の製品は"現代甲冑"といって、撮影や舞台などで使うことも想定して作っているので、激しい動きや衝撃に耐えられます。気温や湿度もまったく気にする必要がありません。だから、安心してたくさんかぶってくれたら嬉しいです」(同前)

 これからは心配なくパフォーマンスを楽しめそうだ。

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菊池雄星から今季3号を放ち兜をかぶって喜ぶ大谷翔平(C)共同通信社

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