4/5(水) 22:32配信

スポニチアネックス

 フィギュアスケートの元世界女王でプロスケーターの安藤美姫(35)が5日、MCを務めるABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月〜金曜後9・00)に生出演し、道徳の教科書をめぐる議論について私見を語った。

 小学校の道徳の教科書で長く使われてきた児童小説「星野君の二塁打」が、2024年度から消滅することに。野球の試合で、監督のバント指示に背いて二塁打を放ち、試合を勝利に導いた星野君が、試合翌日に監督にルール違反を指摘され、次の試合からはベンチで応援するよう求められるという内容だった。

 安藤は「組織の人間でもなければチームプレーをしたこともないですけど、難しいな」と熟考。進行役の平石直之アナウンサーが、子供たちの成熟度にも触れつつ「組織論たたき込む場なのかな?というのもある」と話すと、安藤は「星野君の勇気だったりは、絶対どこかで学ぶことって必要があると思う。生きる上で」と、星野君の決断を勇気あるものだとの考えを示した。

 また、監督の指示に無条件に従うことによる問題を指摘。「“ここでバントします”、“分かりました”というと、もしかしたら人に言われたことしか聞けない子に育ってしまうかもしれない。自分の意見が言えない。“人のことを聞いておけば僕は、私は大丈夫だ”って。それってちょっと違うかなと思います」と、指示待ち人間になる懸念も口にした。

 一方で、ルールやチームワークの大切さを教えようとした監督の意図にも理解を示した。「監督さんの言っていることも、分からなくはなくて、言い方の問題かなと思って。“よくやってくれた。だけどこれはチームプレーだから、もしかしたらこの結果につながらなかったかもしれない。チームは負けていたかもしれない。だからルールだったり、チームというところをもっと大事に、次の試合はやっていこう”みたいな。ダメなところは指摘して、いいところも指摘するといいんじゃないかな」と、自分なりの解決策を提案していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/642242646ab147b3f971fe6e9b4680c3339d947a