3/4(土) 23:41配信 デイリースポーツ
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 「プロレス・スターダム」(4日、国立代々木競技場第2体育館)

 スターダムの代々木第2体育館大会は、1919人の観衆を動員。ワールド・オブ・スターダム選手権は、古巣団体の確執を再燃させた王者ジュリアと雪妃真矢が遺恨決着の火花を散らせた。赤いベルトで雪妃を奇襲殴打したジュリアは、場外でテーブル破壊のパイルドライバー、ノーザンライト・ボムと猛攻を仕掛けた。しかし雪妃も机上タイガードライバーなどで応戦して大乱闘。3年10カ月ぶりの再会一騎打ちは17分57秒、両者リングアウトで引き分けた。

 これまで30分時間切れ&両者KOの引き分けはあるが、両者ROは同王座戦では初めて。2度目の防衛を果たしたジュリアには、中野たむが4・23横浜アリーナ大会での挑戦を表明。2人は一昨年3・3日本武道館の髪切り戦に続き昨年10・1調布の5☆STAR GP決勝でも対戦しており、大場所での決着戦が決定的になった。

 ワンダー・オブ・スターダム選手権は、王者の上谷沙弥がファイアーバード・スプラッシュからスター・クラッシャーを繰り出して葉月の挑戦を退けた。8年越し5度目の挑戦の葉月は、またも戴冠の夢を砕かれた。トニー・ストームが第2代SWA世界王者として樹立したスターダム最多V15防衛に並んだ上谷は、新記録のV16防衛がかかる横浜アリーナ大会の挑戦者に白川未奈を指名。昨年の11・3広島大会のタイトル戦では、白川が上谷のフェニックス・スプラッシュを浴びて顔面を負傷するアクシデントが発生した。両者に重くのしかかる“顔面破壊事件”の決着戦が、5カ月ぶり実現することになる。

 横浜アリーナで引退マッチ(対戦者は舞華)に臨むひめかは、惜別ロードの特別試合で橋本千紘(仙台女子)と対戦した。パワー対決が期待された一騎打ちは、橋本がラリアート、パワーボムからアンクルホールドに捕獲して快勝。2・4大阪のMIRAI戦に続いて“最強戦”を連勝した橋本は、朱里との頂上決戦をアピール。朱里も横浜アリーナ大会での対決を希望した。橋本は朱里との3年3カ月ぶり4度目の対決(朱里の2勝1敗)へ向けて「最強を決めましょう。オマエにキラキラさせない」と豪語した。

 ハイスピード選手権は、王者AZMがスターライト・キッドと昨年の2・23長岡大会以来の一騎打ち。空中戦に関節技も駆使する17分5秒の激しい攻防戦は、AZMがヌメロ・ウノで決着。岩谷麻優を抜いて同王座最多のV10防衛を達成した。次期挑戦者は鹿島沙希に決まっているが、キッドとのライバル闘争に一区切りをつけたAZMは、メルセデス・モネ(元WWEのサーシャ・バンクス)が保持するIWGP女子王座への挑戦へ闘志を燃やす。

 6人タッグ戦の公式大会「第1回トライアングル・ダービー」の決勝は、4強戦を勝ち上がった世羅りさ&鈴季すず&柊くるみのプロミネンス軍と朱里&MIRAI&壮麗亜美のGods’ Eyeが激突。アーティスト王者のすずが「ベルトをかける」と主張したことでタイトル戦として実施された。

 ファイナル決戦は両軍ともに意地をぶつけ合ったが、すずがMIRAIをロコモーション式の原爆固めに仕留めてVゴール。外敵のプロミネンス軍が、公式大会初代覇者として優勝フラッグを獲得するとともにアーティスト王座初防衛の快挙をやってのけた。