2023年2月24日

『Angel Beats!』って本当に面白かった?『ヘブバン』コラボであらためて議論に…

大人気ソーシャルゲーム『ヘブンバーンズレッド』(ヘブバン)が、2月20日より『Key』の名作アニメ『Angel Beats!』とコラボを行っている。そしてネット上では、「このアニメは本当に名作なのか」という議論が10年越しに再燃することになったようだ。

平成と令和の名作がコラボレーション

「Angel Beats!」は、「Key」に所属する有名シナリオライターの麻枝准氏が、原作や脚本、音楽などで関わった作品。「死後の世界」を舞台とした青春ストーリーや、テンポが良いコミカルなギャグなどが人気を博し、現在でも名作アニメとして語り継がれている。

その一方、「Key」といえば『AIR』や『CLANNAD』、『リトルバスターズ!』などの名作を世に送り出してきたゲームブランド。昨年2月にソシャゲ界隈へ本格参戦し、『Wright Flyer Studios』と共に「ヘブバン」をリリースした。

すなわち今回のコラボは、「Key」作品のクロスオーバーのような側面が強いと言えるだろう。

ファンの期待に応えるように、麻枝氏が完全書き下ろしとしてストーリーイベント「コスモスが咲き続けた場所」を提供しており、「Angel Beats!」の2大ヒロインである、仲村ゆりや立華かなで、『GirlsDeadMonster』のドラム担当・入江みゆきなどが登場している。

さらに今回のコラボを記念して、『ABEMA』では「Angel Beats!」の一挙放送も行われることに。これをきっかけに「Angel Beats!」を復習したアニメファンも多かったが、結果として“名作”の看板に疑問を抱く人も出てしまったようだ。


名作と呼ぶには駆け足すぎるストーリー

実際に「Angel Beats!」を見返したアニメファンからは、《エンジェルビーツ…ギャグアニメとしては面白かったけど終盤がなぁ》《今観ると…やはり終盤はクソアニメの作法では…?》《昔は最後良かったなみたいな印象だったけど、今見たら終盤よりも序盤中盤の方が好きだった》といった声が。

また、「Angel Beats!」を初めて見た人からも、《評価高いイメージだったのに私的には全然合わなかった…なんだあの終盤》などと厳しく評価されている。

とくにやり玉にあがっているのは、終盤の展開だが、当時のアニメファンたちにも賛否両論を巻き起こしていたことはたしかだ。ネタバレになるため詳細は伏せるが、《最後が駆け足すぎる》といった批判が典型的だった。

序盤は「死後の世界」に関する謎や、個性的なキャラクターによるギャグパートなどで視聴者の期待を煽ったが、終盤は風呂敷を畳むために駆け足で“説明”していた印象。さらに言えば有名な「俺が結婚してやんよ!」のシーンも、若干人を選ぶかもしれない。

とはいえ、「Angel Beats!」の終盤が実は微妙だったとしても、コラボ自体は盛り上がっているようで、『App Store』のセールスランキングで「ヘブバン」が1位に躍り出るほど。またPC版が配信されている『Steam』でも、売上順で連日高い順位につけている。

やはり令和の世の中でも、「Key」のブランド力は健在な模様。今後も良質な“泣きゲー”を世に送り出してもらいたい。

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