朝日新聞2023年2月22日 6時00分
https://www.asahi.com/articles/ASR2P6793R2PULZU017.html

「日本映画作品大事典」の編集や「キネマ旬報」の連載「日本映画時評」などで知られる映画評論家の山根貞男(やまね・さだお)さんが20日、胃がんのため横浜市の自宅で死去した。83歳だった。葬儀は親族で営む。

大阪外大(現大阪大)仏語学科を卒業後、「日本読書新聞」などの編集者を経て映画評論の道へ。マキノ雅弘や加藤泰、深作欣二ら日本の娯楽映画の巨匠監督に対する聞き書き本を多数刊行したほか、1986年から「キネマ旬報」で「日本映画時評」を連載していた。また22年かけて編集した「日本映画作品大事典」が一昨年刊行され、日本映画ペンクラブ賞を受けた。散逸した映画の発掘にも尽力した。本紙夕刊での映画評も30年以上担当した。