米イエール大学助教で経済学者の成田悠輔氏が大炎上中だ。

 きっかけは、2月13日付の米ニューヨークタイムズ紙。過去に成田氏がホリエモンこと堀江貴文氏や2ch開設者ひろゆき氏と対談した際に、日本の政界や経済界の重要ポストを高齢者が占めている現状について触れ、世代交代や構造改革を解決する方法として「結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないか」とした比喩が、問題発言として取り上げられたのだ。

 この切り取り発言に飛びついたのが、日頃は「反米」「森喜朗は老害」などと自身のSNSに書き散らかしているリベラル系高齢者。さらには「今の70代、80代と違って、今の若者には根性がない」「今の女性は育児放棄している」などと時代錯誤の根性論を持ち出しては、日本の若者、育児世代ヘイトスピーチに余念がないネトウヨ高齢者だ。普段は政治イデオロギーで対立する高齢者が、都合が悪くなると結託するのだから始末に負えない。

 そしてヒートアップする高齢者に追随した高齢者御用達メディアは「成田氏が、年寄りは集団自決しろ、と述べた」と成田氏の発言に捏造を加えた記事を発信している。活字媒体にお世話になってきた者として、活字媒体がこのまま高齢者にだけ忖度し、50歳以下の消費者に見向きもされなくなったら「次々と潰れる高級食パン店」と同じ末路をたどるのではないかと危惧している。


(那須優子/医療ジャーナリスト)

以下ソース
https://www.asagei.com/excerpt/246877