2/6(月) 5:55配信

 オリックス・中嶋聡監督(53)が5日、WBC日本代表の宇田川優希投手(24)にカミナリを落とした。「調整不足。はっきり言って、今のままじゃ使いモノにならないんじゃないですか」と、強烈な言葉を浴びせた。

 宮崎キャンプの第1クール最終日は、同じ侍ジャパンの山本、宮城とともに4日続けてブルペン入り。対応に苦しむWBC球で51球を投げた。指揮官は「宮城と山本はしっかり投げていると思いますけど、宇田川は全然(ダメ)。(WBC)球自体(の問題)じゃない。そういうところ(日本代表)に入っている自覚があるのか、ないのか。準備ができているのか、いないのか。そこが甘さだと思う」と、オブラートなしで厳しく指摘した。

 昨年7月末に育成から支配下選手登録され、わずか半年で侍ジャパンまで出世した。宇田川に油断や慢心はないだろうが「誰が見てもそう思うでしょ。どういうオフを過ごしたのか」。現在100キロ超の体重(公称は95キロ)も、相当に絞り上げる必要があると判断したようだ。

 世界一を目指す栗山監督から求められた最速159キロのリリーバー。「腕ではなく、右足の体重の乗せ方と(体重)移動の仕方を意識する」と平井投手コーチや山本に助言され「力強い直球がいくようになった。次のクールが楽しみ。もう一回、見てほしい」と、間接的にアピールした。中嶋監督にとっても、2年連続日本一へ絶対不可欠な戦力。過激なムチには、期待と愛情がたっぷりと詰まっている。(長田 亨)

◆オリックス・中嶋監督の主なカミナリ

▼21年4月9日 日本ハムに1―2で惜敗。ミスで失点に絡んだ太田ら内野手に「何アウト取ればいいんや?という話」。

▼22年5月27日 中日戦で佐野皓が1死二塁から阿部の中前打を処理。すぐに内野に返球せず、もたつく間に相手の生還を許して1―4で敗戦。「意味の分からないミスというか、ちょっとあり得ない」

▼22年9月16日 日本ハム戦で、村西―若月のバッテリーが清宮に勝ち越し3ランを被弾。1ストライクからの2球目に高めを要求し、3―6で逆転負け。「いろんな作戦があるが、ちょっと信じられない」

 ※いずれも京セラD。

報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/efc679e7f35486562a5a1edbe3bf9eec2121899a